Allergology
アレルギー科
薬による治療が中心となります。アレルギー検査は高校生以上のみ実施可能です。
対応する疾患
- 花粉症
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花粉症とは、スギやヒノキなどの植物抗原(アレルゲン)が粘膜に付着してアレルギー反応を起こすことによってくしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの鼻炎症状や眼の痒みを引きおこす季節性のアレルギー性炎症です。
アレルゲンに対して産生されたIgE抗体が細胞の表面に結合し、ここにアレルゲンが再度接触すると細胞が刺激されてヒスタミンやロイコトリエンを放出する結果、鼻水・涙や鼻づまりを起こします。
衣類や、眼・鼻を洗うことに気をつけて、アレルゲンとの接触をできるだけ減らすことが大切です。
治療は、抗アレルギー薬と呼ばれる一連の薬剤を服用したり、点鼻薬・点眼薬などの局所投与薬を組み合わせて行います。
さらに食生活や睡眠に注意することで、身体の免疫力をバランスの取れた適切な状態に保つことも大切です。
- 喘息
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喘息患者さんの気道には、慢性の炎症が起きています。毎日治療を続けることが大切です。
症状がないときでも、気道の炎症は続いており、ホコリ、ダニなどのアレルゲンやタバコなどの刺激・ストレスなどが加わると、再び症状が現れてしまいます。
- 蕁麻疹
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蕁麻疹は発症から4週間以内の急性蕁麻疹と、それ以上続く慢性蕁麻疹に分類されます。
急性蕁麻疹の原因としてはウイルス感染症や薬物、ストレスなどが挙げられますが、慢性蕁麻疹は詳しい検索を行っても原因が特定されるのは約10%といわれています。
こうした原因不明の慢性蕁麻疹の半数は自己免疫疾患であるとの報告もあります。
当院では、原因の解明が困難であることを踏まえ、抗ヒスタミン薬を中心とした治療を優先し、難治性の場合はほかの薬を併用し、症状の改善をめざします。
- アレルギー性鼻炎
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日本人のアレルギー性鼻炎有病率は、通年性のもので10%、季節性のもので15%程度と報告されており、日常生活の質を低下させる原因として大きな問題ともなっています。
当院では、特異的IgE抗体検査によって原因抗原を特定し、抗原回避の方法を検討します。
また、薬物治療は抗ヒスタミン薬と点鼻ステロイドを中心に行い、それでも十分効果が得られず日常生活に支障をきたす場合はガイドラインに従って内服のステロイドを短期間用いる場合があります。
漢方薬を用いたり、希望に合わせ舌下免疫療法を導入します。
- アトピー
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アトピー性皮膚炎は、アレルギーを起こすことによりかゆみのある湿疹が全身のいろいろなところにできる疾患です。
肌の特徴として、皮脂の分泌量が少なく、角質層の水分を保つ力が弱いため、皮膚が乾燥しやすく、バリア機能が低下しているため外からの刺激にとても弱くなっています。
アトピー性皮膚炎を完治させる治療法は確立されていません。よくなったかと思えばまた症状が悪化するということを繰り返すことも特徴のひとつで、多くの方を悩ませます。
しかし、適切な治療を行い、適切なスキンケアを継続することにより、アトピー性皮膚炎の症状が出ないようにコントロールしていくことは十分に可能です。
検査・治療方法